生地手配
パターンができてマーキングが済んだら裁断に入っていきます。
その前に生地手配について説明していきます。
目次
■用尺×生産数=生地の必要m
生産数が決まったら生産管理担当者が生地手配を行います。
用尺×生産数=生地の必要m
必要なm数がでたら「いつ、どこに、どれだけ入荷してください。」と生地屋さんに発注をかけます。
文章にすれは簡単なのですが、意外に気を使う大変な作業です。
どんなことが大変か?以下の3点に絞りみていきましょう。
①使用生地が多種に及んだ場合。また多品番の生産数が一度に出てきた場合。
②正確な用尺が出ないと発注生地に過不足が生じる。
③生地在庫がない場合。

■①使用生地が多種に及んだ場合。また多品番の生産数が一度に出てきた場合
少し複雑な服になると1着に数種類の生地を使用することも珍しくありません。5種類の生地を仕様する服が2色展開でしたら10種類の生地を手配する必要があります。
また生産数が決まるのは展示会後など一時に集中することが多い為、手配が必要な生地は100種類以上なんてことも珍しくありません。
■②正確な用尺が出ないと発注生地の過不足が生じる
生地の手配が少なすぎると生産数に満たない。多すぎると余ってしまいます。どちらも良いことではありませんがちょうど良い手配をするのは難易度が高いことです。精度の高い手配の為にも前に触れた正確な用尺の把握が大切になってきます。正確な用尺の把握のためにはパタンナーと生産管理担当者の連携が必須なんです。
■③生地在庫がない場合
そして一番の問題は生地在庫がない場合(むしろ在庫がないことの方が多い)です。定番生地でリピート性のある生地でも上がり予定日がお客様の希望納期に間に合わなければ困りますね。1種類でも生地がそろわなければ完成品にならないので生地手配には細心の注意が必要です。
対応方法として、あらかじめ見込みで生地を発注しておく、代替の生地を確保する、製品納期を生地の上がりに合わせて調整をする、などの対応方法があります。いずれにしても関係部署が緊密に連携して状況の変化に対応することが必要となります。
パターンができて、マーキングができて、生地がそろいました。次から裁断工程へと入っていきましょう。