裁断③ 裁断工賃について
裁断工賃はどのくらいなのでしょうか?
■裁断にかかった時間 ÷ 裁断枚数=裁断工賃
最初に結論を言うと裁断工賃とは裁断にかかった時間を裁断枚数で割った数字で決まります。
割られる数字の裁断にかかった時間に関係する要素として以下の点が上げられます。
①裁断回数
複数の素材を使用する製品は裁断回数が増えます。
②延反の難易度
延反機で延反することができる生地は難易度が低く、逆に手延べで延反する生地は難易度が高く時間がかかります。手作業で延反する生地の代表的なものが柄の生地です。また、キズや汚れの多い生地は通常の延反に時間がかかる傾向があります。
③ピッキングの難易度
ピッキングは小さいパーツで構成されている製品は時間がかかり、大きいパーツで構成されている製品は時間が少なくて済みます。
割る数字の裁断枚数はロットのことです。
8時間の作業で100枚裁断できるのと200枚裁断できるのは裁断工賃は倍半分になります。
■裁断工賃は時価?
同じものを何万枚も繰り返し裁断する製品であれば5円なんて工賃もありますし、非常に凝ったデザインで30枚の製品だと500円なんて工賃もあります。裁断工賃は時価!少し乱暴な言い方ですけど、事実です。
そうはいっても経験上どのくらいの相場か大体わかるので見立てが大きく外れることはあまりありませんよ。
例えば5ポケットのデニムのパンツが300本であれば***円とか、無地のTシャツが500枚であれば***円などの要領です。
裁断だけのお仕事もさせて頂いているので興味のある方はお声がけくださいね。